オトコノコとオンナノコ
きれいな月夜がつづいたから、深夜の散歩をしたり、
全開の窓の下、月明かりに照らされて、眠りに落ちた。
月はもともと好きだったけど。
最近、どんどん好きになる。

月明かりに照らされる時、いつも思い出すことがある。
前にバイト先にいたきらきらしたオトコノコのことを思い出した。
その子は本当はオトコノコでカラダはオンナノコだった。
私は違和感なくオトコノコだと思ってた。
きらきらしたオトコノコは教えてくれた。
自分がオンナノコのカラダをもっていることが不思議だったって。
そして、苦しくなったことがあったって。
月夜の海に身をなげて、泡になったらいいと思っていたって。
昔、昔に生まれたときにきっと何か悪いことをしたんだって。
犯してもない罪に苦しんでいたって。
それでもその苦しさから乗り越えるときが来たって。
きっとこの人のきらきらはそこから来るのかなって思った。
そのオトコノコにはカラダもオンナノコ、ココロもオンナノコの彼女がいて。
きらきらしたオトコノコはいつもいつもきらきらしていたけど。
彼女に対してはだめだめで、幼くて、彼女にずるく甘えてばかりいた。
苦労知らずに見えたそのオンナノコはいつも眉毛を八の字にさせていた。
そのオンナノコと一緒にアロマの勉強をした。
勉強とは名ばかりで私たちは香りにまつわる過去世のさぐりかたや
カラダのどこがどこの惑星に続いているか。
そしてエジプトで大活躍した香りを恋のエッセンスに使うことばかり
夢中になって探していた。
その時にそのオンナノコは彼は太陽なんだと思ってたっていった。
だから私は月でいないといけないんだって思ってたっていった。
でも最近、自分も太陽なのかもって思ったって話してくれた。
私は今だからわかるけど。
太陽も月もそのオンナノコでオトコノコで。
どっちも両方もっているんだって。
そればかりでなく私たちが探(さぐ)ったすべての惑星を、
私たちはもっているんだって。
いつの間にか私たちは忘れてしまって。
一生、きらきら輝いている太陽や、金星や、人との関係をつくる水星や
情熱的な火星やすばらしい成長をさせにやってくる土星も木星も
もってること忘れてしまって時をやりすごしてしまうこと。
そう、きっと、「かんじんなことは、目にみえないんだよ。」
月はもともと好きだったけど。
月明かりに照らされて、もっともっと、好きになる。