ドライバーの車に乗り込みパキスタンの市内を走る。
外はとても暑くて、乾いていた。
体が感じる渇きを潤すために水を飲む。
ゆっくりと、水と一緒に私の中に彼女が吸収されていく。
彼女の話に耳を傾ける。彼女の話を受け取っていく。
そして、私の中で彼女の輪郭がつくられはじめる。
語られるともちゃんの「石」の話。
物語のヒロインは日常の細々したことでこまっていた。
決して政略結婚とか、悪い怪物の魔法がとけないなんて話ではなくて。
でもそれより大ごとで。 解決は難しい問題なのだ。
そこに王子様でなく、石が登場する。
その「石」はヒーローなのに派手な活躍はしない。
彼女の内面を強くする。 そして自分で解決させる。
そのヒーローは何も語らない。
「ボクガイタカラダヨ・・・。」なんて。
そして最後には石自身も輝き、役目がおわったといって消えてしまう。
実際、彼女の手元にあった石は物事の好転と一緒に輝きを増して、
色まで透明から紫に変わっていったって。
そして、最後に消えるように「いなくなった」らしい。
物語の最後にともちゃんはちょっとだまって。
「石はね、役目が終わると姿を消すんだよ・・・。」といった。